蕎麦
東京で『蕎麦』というとちょっと高いというイメージか、ささっと食べれる江戸時代から続くのファーストフードと思われるでしょうか?
そばの生産地と言えば、信州!と、思われることでしょう。
自分の生まれた茨城県も、隠れた名産地です。
「常陸秋そば」という銘柄品種が、有名です。
そばは、やせた土地で水はけのよい傾斜面の土地で、涼しい気候の所で栽培されます。
現在では、北海道の生産量が多くなっていると聞かれますし、カナダやモンゴルまた、赤道の反対側のオーストラリアでも栽培されているそうです。
そばの食べ方も地域によって様々です。
一般的には、冷たいそばを冷たいつゆにつけて食べるざるそばやもりそば、暖かい汁の中に入っているかけそばでしょうか。
自分の田舎では、冷たいそばを暖かいけんちん汁につけて食べます。
それが当たり前だと思って育ってきましたし、外食でそばを食べることもありませんでした。田舎なので、お店が少なかったのもありますが、そばはそれぞれの家で打つものだと思っていました。
小さいころから、そばを茹でるための釜の番をさせられました。
茹であがったそばは、井戸水で素早くしめます。
父親が打ったそばを、母親が作ったけんちん汁につけて食べていました。
今は二人とも居りませんが、田舎へ帰ると手打ちのそばを買って帰ります。
たまには、母親のけんちん汁をまねてけんちんそばを家族にふるまったりします。
故郷を離れた自分が、子供たちに伝え残したい『味』の一つです。